痛みとさよなら!一日で終わる根管治療の実態と適応条件
こんにちは。千葉で1日で終わる根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。
根管治療は一般的には、感染した組織を取り除き、根管内を清掃・消毒した後、薬剤を詰めて密封するという流れで、何度か歯科医院に通院する必要があるイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?しかし、1日で根管治療を終えられるケースがあります。お忙しい方や何度も通うのは面倒!という方はぜひこの記事を参考にしてください。
そもそも根管治療とは、虫歯が神経(歯髄)まで達してしまった場合や、歯の神経が炎症を起こしてしまった場合に行う治療です。具体的には、歯の内部にある感染した神経や組織を取り除き、きれいに清掃・消毒した後、適切な材料で根管(神経の通り道)を充填する処置です。
一般的な根管治療では、複数回の通院が必要です。これは、根管治療の成功の鍵でもある「根管内の感染」を確実に除去するために、時間をかけて消毒や洗浄を繰り返す必要があるからです。また、歯の痛みや腫れが強い場合は、まずそれらの症状を和らげてから本格的な根管治療に入るという2段階のプロセスが一般的です。
複数回の通院が必要な理由としては、以下が挙げられます。
・感染した組織の完全な除去には時間がかかる
・薬剤を貼薬して次回までに効果を見る必要がある
・根管形態の複雑さによる処置の難しさ
・患者さんの体調や痛みの程度による治療のペース調整
一日で根管治療が完了するケースとその条件
根管治療が一日で完了するかどうかは、いくつかの重要な条件に左右されます。すべての患者さんが一日完結の治療に適しているわけではないことをまず理解しておきましょう。
一日で完了する可能性が高いケースの特徴
・単根歯である(前歯など、根っこが1〜2本の歯)
・根管の形態が比較的シンプルである
・急性症状(強い痛みや腫れ)がない、または軽度である
・根尖病変(根の先の感染)が小さいか、ない
・患者さんの口の開きが十分で、治療時間を確保できる
特に単根歯と複根歯では治療の複雑さが大きく異なります。前歯などの単根歯は根管が単純なことが多く、清掃や充填が比較的スムーズに行えます。一方、奥歯は3〜4本の根を持ち、根管が細く湾曲していることも多いため、処置に時間がかかります。
また、感染の程度も重要な要素です。長期間放置された慢性的な感染や、根尖に大きな病変がある場合は、一回の治療で完全に感染を除去することが難しく、複数回の処置が必要になることがほとんどです。
一日完結の根管治療を可能にする最新技術と手法
根管治療の効率化と精度向上を実現する、現代の歯科医療技術は目覚ましい進化を遂げています。これらの道具や高い技術を持つ歯科医師により、一日での根管治療完了が可能となります。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の活用
通常の肉眼では見えない微細な根管内部を20数倍に拡大して観察できるため、見落としのない精密な処置が可能になります。特に複雑な根管形態や副根管(側枝)の発見・処置において威力を発揮し、再治療のリスクを低減します。
NiTiロータリーファイルの普及
従来のステンレス製ファイルと比べて柔軟性と切削効率に優れたニッケルチタン合金製の回転式ファイルは、根管形成の時間を大幅に短縮します。コンピュータ制御の専用モーターと組み合わせることで、安全かつ効率的な根管形成が可能です。
3D画像診断技術(CT)
歯科用CTなどの三次元画像診断装置により、治療前に根管の詳細な立体構造を把握できるようになりました。これにより、複雑な根管形態でも事前に治療計画を立てられるため、処置中の「予期せぬ発見」によるトラブルが減少しています。
超音波洗浄システム
従来の注射器による洗浄に比べ、超音波振動を利用した洗浄システムは、複雑な根管内部の洗浄効果を飛躍的に高めます。特に次亜塩素酸ナトリウムなどの洗浄液と併用することで、一回の処置でより確実な消毒・洗浄が実現できます。
これらの道具と根管治療の経験豊富な歯科医師の高い技術を組み合わせることで、適切な症例では処置の質を落とすことなく、治療時間の短縮と一日での完了が実現できます。
ただし、これは保険診療で行う一般的な根管治療では不可能なことがほとんどです。保険診療では十分な治療時間を確保することができません。一方、自費診療での根管治療では1回60分〜90分の治療時間で1日で治療を終わらせることができます。また、使える器具や材料に制限がないため、質の高いものを使って質の高い根管治療を受けることが可能です。
当院では、自費診療でのみ根管治療を行っています。1回60分〜90分の治療時間をいただいて、多くても3回で根管治療が終わります。
一日での根管治療の利点とリスク
一日で根管治療を完了することには、患者さんと歯科医師双方にとっていくつかの明確なメリットがありますが、同時に考慮すべきデメリットも存在します。治療方針を決める際に参考にしていただきたい情報です。
【一日完結治療のメリット】
・通院回数の削減:複数回の通院による時間的負担が軽減されます
・細菌汚染の予防:治療回数が減ることで、根管内への細菌の侵入リスクが低下します
・心理的負担の軽減:歯科治療への不安や恐怖を感じる方にとって、通院回数が減ることは大きな利点です
【考えられるデメリットや注意点】
・治療時間の長さ:一回の治療時間が60分〜と長くなり、身体的・精神的疲労を伴うことがあります
・高度な技術要件:歯科医師の技術や設備によって治療の質に差が出る可能性があります
・すべてのケースに適用できない:複雑な症例では一日での完了が困難または不適切な場合があります
【治療成功率への影響】
保険診療で行う一般的な根管治療の成功率は、50%以下であることが報告されています。
一方、1日で終わらせることができる自費診療の根管治療は保険診療の倍以上の成功率があります。
根管治療を受ける際の心構えと質問すべきポイント
根管治療を受ける際には、治療の成功率を高め、自分に適した治療法を選択するために、いくつかの重要なポイントを押さえておくことをお勧めします。特に一日完結の治療を希望する場合は、以下の点について歯科医師とよく相談しましょう。
【事前に歯科医に確認すべきこと】
・自分の歯の状態が一日完結治療に適しているかどうか
・歯科医院が使用している設備や技術(マイクロスコープ、NiTiファイル等の有無)・治療にかかる予想時間と費用
・治療後に起こりうる症状と対処法
特に重要なのは、無理に一日で終わらせることを優先するのではなく、「確実な治療」を目指すという点です。治療中に予想外の状況が発生した場合は、複数回に分けて慎重に進めることが長期的には望ましい結果につながることもあります。
【治療後のケアと注意点】
根管治療が完了した当日から数日間は、次のような点に注意が必要です。
・治療当日は、治療した歯に強い力がかからないよう、柔らかい食事を心がける
・痛み止めは医師の指示に従って適切に服用する(予防的な服用も効果的な場合がある)
・違和感や痛みが強まる場合は早めに連絡する
・最終的な被せ物の装着まで、治療した歯に過度の力をかけない
・定期的なメンテナンスと検診の重要性を理解する
【経過観察の重要性】
根管治療は、処置が終わった時点ですべてが完了するわけではありません。特に一日で治療を完了した場合は、その後の経過観察が非常に重要です。また、最終的な被せ物の装着後も、定期的な検診で状態をチェックすることで、トラブルの早期発見・対応が可能になります。
根管治療後の経過観察について詳しくはこちらをご覧ください。
根管治療の一日完結は可能か?
適切な条件が揃えば一日で根管治療を完了させることが可能です。
一日完結治療の主なメリットは、通院回数の削減による負担軽減や細菌汚染リスクの低下などが挙げられますが、治療時間の長さや適応症例の限界といったデメリットも存在します。
根管治療を受ける際は、単に「早く終わらせたい」という希望だけでなく、自分の歯の状態が一日完結に適しているかどうかを歯科医師と十分に相談し、治療後も定期的な経過観察を欠かさないことが大切です。最終的には、通院回数よりも確実な治療結果を得ることを優先すべきでしょう。適切な根管治療と継続的なケアにより、問題のあった歯も長期間にわたって機能を維持することができます。
根管治療について不安や疑問がある方は、ぜひ当院に相談してください。あなたの歯の状態に最適な治療法を見つけるお手伝いをいたします。
当院ではLINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。
医師紹介
理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
資格
PERF-JAPAN講師(根管治療)
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
認定医日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター