千葉で丁寧で成功率の高い根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。

根管治療(こんかんちりょう)は、虫歯が神経まで進行したときに行う「歯の神経を取る治療」です。感染した神経を取り除き、歯の根の中をきれいに清掃・消毒し、薬を詰めて密閉することで、歯を抜かずに残すことができます。

根管治療の流れ

しかし、根管治療は非常に繊細で難易度の高い処置です。歯の根の中は細く複雑な構造をしており、ほんの少しの汚れや細菌が残っているだけで再感染を起こし、痛みや腫れが再発するリスクがあります。

「雑な根管治療」とは、こうした繊細な作業を丁寧に行わず、清掃が不十分だったり、薬が正しく詰められていなかったりする状態を指します。治療直後は症状が落ち着いていても、数ヶ月〜数年後にトラブルが起こることがあるため、注意が必要です。

 

雑な根管治療によって起こる主な失敗例

雑な根管治療が行われた場合、治療直後は問題がなくても、後になってさまざまなトラブルが発生することがあります。以下は、よく見られる代表的な失敗例です。

1. 根管内の細菌が残る(不完全な清掃)
根管内の感染部位がしっかり取り除かれていないと、細菌が残ったままとなり、再び炎症を起こしてしまいます。これにより、痛みや腫れが再発し、再治療が必要になります。

2. 根管の封鎖不良(薬の詰め残し・短すぎ・長すぎ)
根の中に詰める薬剤が不十分だったり、詰める位置が浅すぎたり深すぎたりすると、根の先端に隙間ができ、そこから細菌が侵入して炎症が再発します。

根管治療の術前レントゲン

3. 器具の破折(治療器具が折れて中に残る)
治療中に使う細い器具が根管内で折れてしまい、取り出せないまま残ってしまうことがあります。この場合、器具が障害となり、それより先の清掃・消毒ができなくなってしまいます。

根管内に残っている治療器具 折れた治療器具

4. 見逃された根管(未処置根管)
歯によっては3本、4本と複数の根管があります。すべての根管を見つけて処置しなければ意味がありませんが、経験不足や設備の問題で1本見逃されてしまうことがあります。その結果、未処置の根管から感染が広がることがあります。

パーフォレーションリペア(穿孔部封鎖)の術前

 

雑な治療を受けた後に起こるリスクや症状

雑な根管治療を受けた場合、時間が経ってからさまざまな症状や問題が現れてきます。これらの症状は「治ったと思っていたのに、また痛み出した」というように、患者にとって非常にストレスの大きいものです。以下は、よく見られるリスクや症状です。

1. 治療済みの歯が再び痛む
治療後しばらくして、噛んだときや触ったときにズキズキとした痛みを感じることがあります。これは、根の中に残っていた細菌が再度炎症を起こしているサインです。

2. 歯ぐきが腫れる・膿が出る
根の先で炎症が進むと、歯ぐきの表面が腫れてきたり、膿の袋(根尖病変)ができたりします。膿がたまると、歯ぐきに小さな吹き出物のようなものができ、そこから膿が出てくることもあります。

サイナストラクト 膿の出口

3. 歯がグラグラしてくる
炎症が長期間続くと、歯を支える骨が吸収され、歯がグラついてきます。こうなると、せっかく残した歯を抜歯せざるを得なくなるケースもあります。

 

雑な根管治療を避けるためにできること

根管治療の質は、治療を行う歯科医師の技術や使用する設備に大きく左右されます。患者としては「どこに行けば安心できるのか?」と悩むところですが、以下のポイントを意識することで、雑な治療を避ける確率をぐっと下げることができます。

1. 治療前にしっかり説明してくれる歯科医院を選ぶ
良い治療は、丁寧な説明から始まります。根管治療の内容、治療期間、費用、治療の成功率などをきちんと説明してくれる歯科医院は、治療にも真剣に向き合っている可能性が高いです。

2. マイクロスコープやCTを使っているか確認する
根管の構造は非常に細かく、肉眼だけでは見落としがちです。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や歯科用CTを使うことで、より精密で確実な治療が可能になります。これらの設備を導入しているかどうかは、医院選びの大きな指標になります。

陽光台ファミリー歯科クリニックの根管治療

3. 保険治療と自費治療の違いを理解する
保険の根管治療でも丁寧に行っている医院はありますが、時間や使用できる材料に制限があるのも事実です。より精密な治療を求める場合は、自費治療の選択肢も検討してみましょう。

ラバーダム

4. 少しでも違和感を感じたらセカンドオピニオンを
「この説明で本当に大丈夫?」「いつも急いで治療されている気がする」など、少しでも不安を感じたら、ほかの医院で意見を聞いてみるのも一つの方法です。歯は一度削ると元には戻りません。納得できる治療を受けることが何より大切です。

歯科医院

 

信頼できる歯科医院の選び方とチェックポイント

根管治療の成功率は、歯科医院の設備・技術・方針によって大きく左右されます。では、患者はどのようにして信頼できる歯科医院を見つければ良いのでしょうか?以下のポイントを参考にしてみてください。

1. マイクロスコープやCTなど先進設備があるか
根管治療は「見えない部分の治療」です。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やCT(立体的な画像が見られるレントゲン)など、視認性・精密性を高める設備が整っているかは、非常に重要な判断基準です。

マイクロスコープ

2. 根管治療の実績が豊富か
医院のホームページや口コミなどで「根管治療の経験が豊富」「専門的に対応している」と記載されている医院は、技術や知識が高い可能性があります。

院長 資格・所属学会

3. 治療前のカウンセリングが丁寧か
信頼できる医院は、治療内容・回数・費用などをしっかり説明し、患者が納得した上で治療を開始します。不安や疑問に対しても親身に対応してくれるかどうかが大切です。

4. 衛生管理が行き届いているか
清潔な診療室や滅菌処理された器具など、衛生面の管理が徹底されているかも大事なポイントです。雑な管理をしている医院では、細菌感染などのリスクが高まります。

5. 歯を「できるだけ残す」方針か
すぐに抜歯を勧めるのではなく、「残せる可能性がある歯は、なるべく残す」という方針の医院は、患者の歯を大切にしている証拠です。根管治療においても、慎重に判断してくれる医院が望ましいでしょう。

抜歯

 

雑な根管治療で後悔しないために、知っておきたいこと

根管治療は、「歯を残すための最後の砦」とも言われる非常に重要な処置です。しかし、もしその治療が雑に行われてしまったら──数ヶ月後、数年後に再び痛みが出たり、歯ぐきが腫れたりと、さまざまなトラブルに悩まされる可能性があります。

こうした事態を避けるためには、「どこで治療を受けるか」「どのような設備と体制があるか」が大きな鍵を握ります。
マイクロスコープやCTなどの先進機器を導入しているか、根管治療の実績があるか、丁寧な説明や衛生管理が行き届いているか──これらはすべて、あなたの大切な歯を守るために欠かせない判断材料です。

もし今、根管治療を控えている、あるいは過去に受けた治療に不安があるという方は、一度、当院へご相談ください。

陽光台ファミリー歯科クリニック

「見えない治療」だからこそ、見える安心を。あなたの歯の未来は、正しい選択から始まります。

LINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。お気軽にご連絡ください。

 

医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)

資格

PERF-JAPAN講師(根管治療)

MicroPe​x Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)

Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)

日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師

日本顎咬合学会 認定医

日本アンチエイジング歯科学会

認定医日本健康医療学会 認定医

日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者

健康医療コーディネーター

陽光台ファミリー歯科クリニック