「抜歯したくない」その願い、根管治療で叶えられるかも
抜歯と言われたら、千葉で歯を残すための根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックへご相談ください。
虫歯が進行して「抜歯が必要です」と言われたとき、多くの患者さんが感じるのは大きなショックです。しかし、抜歯を宣告される前に検討できる治療法があります。それが「根管治療」です。
根管治療とは、歯の内部にある神経や血管が通る細い管(根管)から、感染した組織を取り除き、清掃・消毒して封鎖する治療法です。歯の外側の構造が残っていれば、この治療により歯を保存できる可能性があります。
「できるだけ自分の歯を残したい」という患者さんの願いを叶えるため、現代の歯科医療では、抜歯の前に根管治療の適用を慎重に検討します。マイクロスコープやCTなどの最新機器を使用することで、以前は抜歯対象だった歯も救える可能性が高まっています。
ただし、すべてのケースで根管治療が可能というわけではありません。歯の状態や患者さんの全身状態によって、最適な治療選択は変わります。
根管治療が適用できるケース・できないケース
根管治療が成功する可能性が高いのは、以下のようなケースです。
⭕️適用可能なケース
– 歯の根っこがしっかりしている
– 歯肉の状態が良好
– 十分な歯質が残っている
– 根の先端の病巣が比較的小さい
– 患者さんが治療に協力的で、定期的な通院が可能
一方で、根管治療が困難または不適切とされるケースもあります。
❌適用困難なケース
– 歯の根にひび割れ(破折)がある
– 歯を支える骨が大きく失われている
– 根の先端の病巣が非常に大きい
– 歯質の残存量が極めて少ない
– 全身状態により外科的処置が困難
↓割れてしまった歯
これらの判断には、レントゲン撮影やCT検査、実際の口腔内診査が必要です。歯科医師は総合的に評価して、根管治療の成功可能性を慎重に判断します。患者さん一人ひとりの状況に応じて、最善の治療選択肢を提案いたします。
根管治療の流れと期間・費用について
根管治療は複数回の通院が必要な精密な治療です。一般的な治療の流れをご説明します。
治療の流れ
1. 初回診査・診断(1回目)
レントゲン撮影、症状の確認、治療計画の説明
2. 根管の清掃・消毒(2-4回)
感染した神経組織の除去、根管内の清掃と消毒
3. 根管充填(5回目)
清掃した根管に薬剤を詰めて封鎖
4. 被せ物の装着(6-7回目)
土台の作製、最終的な被せ物の装着
治療期間:通常2-3ヶ月程度(歯の状態により延長する場合あり)
費用について
保険適用の根管治療の場合、3割負担で1本あたり3,000-8,000円程度です。ただし、被せ物の材質(保険適用・自費診療)により最終的な費用は大きく変わります。
自費診療による精密根管治療を選択される場合、マイクロスコープやラバーダム防湿などの特別な機材を使用するため、1本あたり10-20万円程度となることもあります。
治療前に詳細な費用説明を行いますので、ご不明な点があればお気軽にお尋ねください。
根管治療の成功率と再治療のリスク
保険診療で行われる根管治療の成功率は、歯の状態や治療方法により異なりますが、一般的に以下のような数値が報告されています。
成功率に影響する要因は多岐にわたります。歯の根の形態の複雑さ、感染の程度、患者さんの免疫状態、治療精度などが関係します。
再治療が必要になるケース
– 根管内の感染が完全に除去できなかった場合
– 被せ物の不適合により細菌が侵入した場合
– 歯根破折が生じた場合
– 新たな虫歯により根管が再感染した場合
根管治療後も定期的なメンテナンスが重要です。レントゲン検査により根の先端の状態を確認し、早期に問題を発見することで、再治療のリスクを最小限に抑えることができます。
また、治療後の違和感や痛みがある場合は、我慢せずに早めにご相談ください。適切な対応により、治療の成功率を高めることができます。
根管治療後の歯の寿命と長持ちさせるコツ
根管治療を受けた歯の寿命は、適切なケアにより大きく左右されます。
歯を長持ちさせるコツ
1. 適切な被せ物の選択
根管治療後の歯は脆くなるため、全体を覆う被せ物(クラウン)による保護が重要です。材質選択も耐久性に影響します。
2. 定期的なメンテナンス
3-6ヶ月ごとの定期検診により、早期に問題を発見できます。レントゲン検査で根の先端の状態確認も重要です。
3. 適切な口腔ケア
毎日の歯磨きとフロス使用により、新たな虫歯や歯周病を予防します。
4. 咬み合わせの調整
過度な咬合力により歯根破折のリスクが高まります。必要に応じて咬み合わせの調整を行います。
5. 生活習慣の見直し
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合、ナイトガードの使用をお勧めします。
根管治療は「歯を抜かずに済む最後の治療法」と言われますが、治療後のケア次第で長期間機能させることができます。患者さんと歯科医師が協力して、大切な歯を守っていきましょう。
「抜歯したくない」という患者さんの願いは、根管治療により叶えられる可能性があります。虫歯が進行して神経に達した場合でも、歯の根がしっかりしていれば、根管治療により歯を保存できる可能性が高まります。
抜歯を宣告される前に、まずは根管治療の可能性について当院にご相談ください。最新の技術と機器により、以前は保存困難だった歯も救える可能性が広がっています。あなたの大切な歯を守るため、最適な治療選択肢を一緒に検討いたします。
LINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。
医師紹介
理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
資格
PERF-JAPAN講師(根管治療)
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
認定医日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター