千葉でマイクロスコープやラバーダムを使用した精密根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。

根管治療を受けた翌日に痛みを感じることは、実は珍しいことではありません。多くの患者様が経験される症状であり、基本的には正常な治癒過程の一部です。

根管治療では、歯の神経や血管が通っている根管内を清掃し、感染した組織を除去します。この処置により、歯の周囲の組織に軽微な炎症が生じることがあります。炎症は体の自然な治癒反応であり、傷ついた組織を修復するために必要なプロセスです。
正常な痛みの特徴として、軽度から中程度の鈍痛やズキズキとした痛み、噛んだ時の軽い痛みなどが挙げられます。これらの症状は通常2-3日以内に徐々に改善していきます。痛みの程度は個人差がありますが、日常生活に大きな支障をきたすほど強くないのが一般的です。

 

痛みの原因を詳しく解説

根管治療後の痛みには、いくつかの明確な原因があります。最も主要な原因は、治療による炎症反応です。

根管治療では、細い器具を使って根管内の感染組織を機械的に除去します。この処置により、歯根の先端部分や周囲の靭帯組織に軽微な刺激が加わります。体はこの刺激に対して炎症反応を起こし、血流が増加して組織が腫れることがあります。この腫れが神経を圧迫することで痛みが生じます。

また、根管内の清掃や消毒の際に使用する薬剤が、歯根の先端から少量漏れ出ることがあります。これらの薬剤は安全なものですが、周囲の組織にとっては異物であるため、一時的な炎症を引き起こす場合があります。
さらに、治療前に存在していた感染や炎症が、治療によって一時的に活性化されることもあります。これは治癒に向かう過程で起こる現象で、「フレアアップ」と呼ばれることもあります。

 

痛みを和らげる効果的な方法

根管治療後の痛みは適切な対処法により、効果的に管理することができます。

まず、処方された痛み止めを指示通りに服用することが重要です。痛みを和らげるだけでなく炎症も抑制する効果があります。痛みが強くなる前に服用することで、より効果的に症状をコントロールできます。

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食事についても注意が必要です。治療した歯では硬いものを噛まないようにし、反対側の歯で咀嚼することを心がけてください。また、極端に熱いものや冷たいものは避け、ぬるめの食べ物を選ぶことで刺激を最小限に抑えられます。

十分な休息を取ることも回復を促進します。激しい運動や長時間の入浴は血流を促進し、痛みを増強させる可能性があるため、治療後数日は控えめにすることをお勧めします。

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こんな症状があったら要注意!受診が必要なケース

一方で、以下のような症状が現れた場合は、正常な治癒過程を超えた問題が生じている可能性があるため、速やかに歯科医院に連絡してください。

激しい痛みが3日以上続く場合や、時間の経過とともに痛みが強くなっている場合は要注意です。正常な治癒過程では、痛みは徐々に軽減していくはずです。また、処方された痛み止めでも全く効果がない程の激痛は、何らかの合併症の可能性があります。

発熱や頭痛を伴う場合も危険信号です。これらの症状は感染が拡大している可能性を示唆しており、抗生物質による治療が必要になることがあります。特に38度以上の発熱がある場合は緊急性が高いと考えられます。

顔や歯茎の著しい腫れも注意が必要です。軽度の腫れは正常範囲内ですが、目が開けにくくなるほどの腫れや、飲み込みに支障をきたすような腫れは、早急な処置が必要です。

また、治療した歯に激しい圧痛がある場合や、噛み合わせが大きく変わったと感じる場合も、治療に何らかの問題が生じている可能性があります。

 

痛みの期間と今後の治療について

根管治療後の痛みの期間は個人差がありますが、一般的には以下のような経過をたどります。

治療当日から翌日にかけてが最も痛みが強く、その後2-3日かけて徐々に軽減していきます。1週間以内にはほとんどの方で痛みが治まるか、気にならない程度まで改善します。ただし、治療前の炎症の程度や個人の治癒能力により、この期間は多少前後することがあります。

次回の治療までの間は、治療した歯を過度に刺激しないよう注意が必要です。硬いものを噛む、歯ぎしりをする、治療部位を舌で触るなどの行為は避けてください。また、処方された薬がある場合は、指示通りに服用を続けることが重要です。

根管治療は通常複数回に分けて行われるため、痛みが治まったからといって治療を中断してはいけません。不完全な治療は再感染のリスクを高め、より複雑な問題を引き起こす可能性があります。歯科医師の指示に従い、最後まで治療を完了させることが、長期的な成功につながります。

口腔衛生にも気を配り、他の歯の健康も維持することで、全体的な治療効果を高めることができます。ただし、治療部位の歯磨きは優しく行い、強く磨きすぎないよう注意してください。

 

根管治療の翌日に痛みを感じることは正常な反応であり、適切な対処により管理することができます。軽度から中程度の痛みは2-3日で改善することが多く、処方された薬の服用や冷却療法、安静により効果的に症状をコントロールできます。
ただし、激しい痛みが継続する場合や発熱、著しい腫れなどの症状がある場合は、速やかに歯科医院に相談することが重要です。治療の成功のためには、医師の指示に従い最後まで治療を完了させることが不可欠です。
痛みに対する不安は自然なことですが、正しい知識と適切な対処により、安心して治療を受けることができます。何か心配なことがあれば、遠慮なく当院へご相談ください。LINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。

陽光台ファミリー歯科クリニック