千葉で歯の神経の治療なら、陽光台ファミリー歯科クリニックへ。

神経を抜いた歯を押すと痛みを感じる方は決して少なくありません。まず、根管治療(神経の治療)について基本的な知識を整理しましょう。

根管治療とは、虫歯が深く進行して歯の神経(歯髄)まで達した場合や、外傷により神経が死んでしまった場合に行う治療です。感染した神経組織を除去し、根管内を清掃・消毒した後、薬剤を充填して封鎖します。

根管治療の流れ

この治療により歯の痛みは通常軽減されますが、治療直後から数日間は押圧痛や咬合痛を感じることがあります。これは治療による一時的な炎症反応が原因で、多くの場合は自然に改善していきます。しかし、痛みが長期間続く場合や悪化する場合は、別の原因が考えられるため注意が必要です。

 

押すと痛む原因

神経を抜いた歯を押すと痛む主な原因は以下の通りです。

根尖性歯周炎の発症が最も一般的な原因です。根管治療後、歯根の先端部分(根尖部)やその周囲組織に炎症が起こることがあります。これは治療時の刺激や、完全に除去できなかった細菌が原因となります。

治療の不完全性も重要な要因です。複雑な根管形態により清掃が十分でなかった場合や、根管充填が不完全だった場合、細菌感染が持続し痛みの原因となります。特に奥歯の根管は複雑な構造をしているため、完全な治療が困難な場合があります。

既存感染の残存では、治療前から存在していた根尖病変や感染が完全に治癒していない状態です。免疫力の低下や糖尿病などの全身疾患がある場合、治癒が遅れることがあります。

さらに咬合の問題により、治療した歯に過度な力がかかっている場合も痛みの原因となります。高すぎる詰め物や被せ物により、その歯だけに強い力が集中すると、歯根膜炎を引き起こし押圧痛が生じます。

 

痛みが続く期間について

根管治療後の正常な痛みの期間は、一般的に2-7日程度です。治療直後から2-3日がピークで、その後徐々に軽減していくのが通常の経過です。

しかし、以下の要因により痛みが長期化することがあります。治療前の感染が重篤だった場合、治癒には2-3週間かかることもあります。また、患者さんの免疫力や全身状態、年齢によっても治癒期間は変わってきます。

1週間以上経過しても痛みが改善しない、またはむしろ悪化している場合は要注意です。特に夜間に激痛で眠れない、顔が腫れてきた、発熱がある場合は速やかに歯科医院を受診してください。

また、治療から数ヶ月経過してから痛みが再発した場合も、再感染や治療の失敗の可能性があります。軽度の違和感程度であれば様子を見ることもありますが、明らかな痛みや腫れがある場合は迷わず受診することをお勧めします。早期の対応により、抜歯を回避できる可能性が高まります。

 

自宅でできる対処法

根管治療後の痛みに対して、自宅でできる適切な対処法をご紹介します。

痛み止めの適切な使用が最も効果的です。ただし、用法・用量を守り、胃腸障害のリスクがある方は医師に相談してください。

避けるべき行動として、治療した歯で硬い食べ物を噛まない、舌や指で触らない、激しい運動や長時間の入浴は控えるなどがあります。喫煙は治癒を遅らせるため、可能な限り控えましょう。

 

歯科医院での治療選択肢

痛みが長期間続く場合や悪化する場合は、歯科医院での専門的な治療が必要になります。

再根管治療が第一選択となることが多く、既存の根管充填材を除去し、再度根管内の清掃・消毒を行います。マイクロスコープを使用した精密治療により、初回治療で見落とされた根管や感染源を発見できる可能性がありますが、成功率は初回治療より低下します。症例はこちら

根管治療の術前レントゲン 根管治療の術後5ヶ月のレントゲン

根尖切除術は、再根管治療が困難な場合や失敗した場合に検討される外科的治療です。歯茎を切開し、感染した根尖部分を直接除去する手術で、局所麻酔下で行われます。術後の腫れや痛みはありますが、歯を保存できる可能性があります。※治療中の映像が流れますので動画の視聴にご注意ください。

抜歯が必要な場合は、歯根の破折、重篤な歯周病の併発、治療回数を重ねても改善しない場合などです。抜歯後はインプラント、ブリッジ、部分入れ歯などの補綴治療が必要になります。

予防策として、定期検診による早期発見、適切な口腔衛生管理、歯ぎしり・食いしばりがある場合のナイトガード使用などが重要です。また、根管治療した歯は被せ物による補強が推奨されます。治療後も定期的なフォローアップを受けることで、問題の早期発見と対処が可能になります。

歯科医師による診査・診断

 

神経を抜いた歯を押すと痛む症状は、多くの場合一時的なものですが、適切な判断と対応が重要です。正常な治癒期間は2-7日程度で、この間は適切な痛み止めの使用が効果的です。しかし、1週間を超えて痛みが続く場合や、腫れや発熱を伴う場合は迷わず歯科医院を受診してください。痛みの原因として根尖性歯周炎、治療の不完全性、感染の残存、咬合の問題などが考えられ、それぞれに応じた専門的な治療が存在します。再根管治療や根尖切除術により歯を保存できる可能性もありますが、早期の対応が成功率を高める鍵となります。

大切なのは症状を我慢せず、適切なタイミングで専門医に相談することです。定期検診を受けることで、このような問題の予防や早期発見が可能になります。お困りの症状がある場合は、当院へ一度ご相談ください。LINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。

陽光台ファミリー歯科クリニック

 

医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)

資格

PERF-JAPAN講師(根管治療)

PERF-JAPAN認定専門医

MicroPe​x Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)

Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)

日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師

日本顎咬合学会 認定医

日本アンチエイジング歯科学会

認定医日本健康医療学会 認定医

日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者

健康医療コーディネーター

 

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