根管治療の回数はどのように決まるの?
みなさんこんにちは🦷房総半島で回数の少ない根管治療をしている陽光台ファミリー歯科クリニックです。
最近、早めに出勤して誰もいない診療室で本を読んでいます。静かな朝に本を読むと1日が充実する気がします。私もよく行くとある大手企業のマネジメントの本を読んでいているのですが、新しい発見がたくさんあり自分の仕事にも取り込めたらな〜と思いながら勉強をしています。読み終わったら感想を含めてお伝えしますね!
さて、今日のブログは「根管治療の回数」についてです。これは患者さんからもよくいただく質問でもありますので、多くの方が気になっていることかと思います。少ない回数で治療が終わる方が絶対いいですよね笑
保険診療での根管治療と当院で行なっている自費診療の根管治療の回数・治療時間の違い、治療回数は何によって決まるのか詳しく解説していきます。
根管治療の回数はどのように決まるの?
根管治療は歯を残すために重要な治療方法のひとつです。しかし、根管治療には複数回の治療が必要になることがあります。根管治療の回数はどのように決まるのでしょうか。
根管治療の流れ
まず、根管治療の基本的な流れについて説明します。
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診断 歯の状態を確認し、根管治療が必要かどうかを診断します。レントゲンやCTなどを撮影し、歯髄(歯の内部にある、血管と神経がある部屋)の状態や根尖部(根っこの先)の状態を確認します。
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麻酔 歯の痛みを取り除くため、局所麻酔を行います。
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開拡 歯の表面に穴を開け、歯髄にアクセスできるようにします。
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根管形成 感染している歯髄組織を取り除き、根管(歯の根っこ)を拡大・形成します。この際、感染した組織や感染源である細菌を可能な限り除去します。
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根管充填 根管内を密閉するため、ガッタパーチャ(天然ゴムのお薬)などの根管充填材料を用いて根管を充填します。
このような流れで根管治療は行われますが、治療回数はいくつ必要になるかは症例によって大きく異なります。
治療回数が決まる要因
根管治療の回数が決まる主な要因は以下のようなものがあげられます。
1. 歯の複雑さ
前歯は1本の根管しかありませんが、奥歯は2本以上の根管を持つ場合が多いです。根管が複雑な奥歯の場合、1回の治療では完了しないことがあります。根管の本数が多い、湾曲が強いなど、歯の場所や根っこの形状が治療回数に影響します。
2. 感染の程度
歯髄や根尖部の感染が強い場合、根管内の徹底的な洗浄と消毒が必要となり、複数回の治療が必要になることがあります。感染が強い場合、1回の治療では完全に除去できないことがあるためです。
3. 歯科医師の技術
根管治療は非常に繊細な治療で、歯科医師の技術が大きく影響します。
4. 患者さんの協力度
根管治療は複数回の治療が必要なことが多く、患者さんの協力が得られないと治療が長引くことがあります。通院、指示通りに予防処置を行わなかったりすると、治療が長期化する可能性があります。
このように、歯の根っこの数や形状、感染の程度、歯科医師の技術、患者さんの協力度など、様々な要因が治療回数に影響します。
根管治療の回数
歯によりますが、保険診療の根管治療の回数は7〜8回が平均と言われています(1回の治療時間は15分〜30分ほど)。しかし、先ほど述べたような要因によって、さらに多くの回数が必要になる場合もあります。
ここまでは一般的な根管治療のお話です。
当院では自費診療にて精度の高い根管治療を行なっており、一般的な根管治療とは1回の治療時間と治療回数が大きく異なります。1回の治療時間は60〜90分ほど、治療回数は1〜3回です。
治療回数が少ないことで、患者さんの負担を減らせるだけでなく、治療と治療の間に仮封が取れて根管内に細菌が侵入するリスクを抑えることができます。
半年以上根管治療を続けている方や少ない回数で治療したいという方は一度当院へご相談ください。初診の方はこちらのページをお読みください。