根管治療後の被せ物、何を選ぶ?
こんにちは。千葉県で世界基準の根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🦷です。
当院のある木更津市は今朝は一段と冷え込みましたね🥶車のフロントガラスが凍っていて、車の外気温計は0℃でした。路面の凍結にも十分気をつけましょう💦
本日は、根管治療後に入れる被せ物についてのお話です。
歯の健康を守る上で、根管治療とその後の被せ物(クラウン)は非常に重要な役割を果たします。この記事では、根管治療の基本から被せ物の選択とその重要性について詳しく解説します。
根管治療の目的と必要性
根管治療は、虫歯や外傷によって歯の内部にある神経や血管が感染し、痛みなどの症状が現れた場合に行われる、感染した神経を取る治療法です。
歯の神経の治療である根管治療は、以下のような目的と必要性があります。
感染の除去:根管内の感染を取り除くことで、痛みや腫れを解消し、感染が広がるのを防ぎます。
歯の保存:歯を抜かずに保存することができ、噛み合わせや見た目を維持します。
周囲組織の保護:顎の骨や歯茎などの周囲組織を守ります。
根管治療のプロセス
1.診断と治療計画
レントゲンなどの検査を通じて歯の状態を確認します。これに基づいて、必要な治療の計画を立てていきます。
2.歯髄の除去
最初のステップとして、歯の上部に小さな穴を開け、感染した歯髄を取り除きます。
3.根管の清掃と成形
専用の器具を用いて歯の根っこの内部を清掃し、形を整えます。根管内の徹底的な洗浄は再感染、再治療を防ぐために非常に重要な工程です。
4.根管内にお薬を詰める
清掃した根管にゴム状のお薬などを詰め、密閉します。これにより細菌の侵入を防ぎます。
5.被せ物の装着
根管治療が終わったら被せ物を装着します。被せ物が入ることでしっかりと噛むことができるようになります。
被せ物(クラウン)の必要性
根管治療後の歯は薄くなるため、強度が弱くなります。そのため歯を守り噛む機能を取り戻すには、被せ物が必要です。
被せ物の役割
噛む
被せ物を入れることで噛めるようになります。
再感染の防止
精度の高い被せ物を入れることで、虫歯や歯周病の予防が可能です。
審美性
ご自身の歯と色の合った質の高い被せ物を入れることで、違和感のない自然な歯になります。
被せ物の種類
金属クラウン
金属クラウンは、金歯や銀歯のことで強度があるため、奥歯に使用されることが多いです。
メリット: 強度があるため噛む力がが強い奥歯に適しています。
デメリット: 審美性が劣ります。銀歯は、汚れがつきやすく劣化しやすい素材のため虫歯や歯周病のリスクが高まります。
オールセラミッククラウン
セラミックで作られた被せ物で、自然な見た目を提供します。
メリット: 見た目が自然です。金属を使用していないので、金属アレルギーの心配がありません。
デメリット: ジルコニアに比べると強度が劣ります。保険適用外なので費用がかかります。
ジルコニアクラウン
ジルコニアを素材としたクラウンで、強度が高く、見た目も自然です。
メリット: 優れた強度と審美性があります。金属を使用しないため、アレルギーの問題がありません。
デメリット: 保険適用外なので費用がかかります。
被せ物の選択
患者のライフスタイルや被せ物をいれる場所、予算によって最適な被せ物の選択が異なります。歯科医師と相談し、最も適したものを選ぶことが重要です。
審美
特に前歯の場合、見た目を考慮したセラミッククラウンやジルコニアクラウンが好まれます。
耐久性
噛む力が強い奥歯には、耐久性に優れたメタルクラウンやジルコニアが適しています。
アレルギーの有無
金属アレルギーのある方は、メタルクラウンを避け、セラミックかジルコニアを選ぶべきです。
予算
費用面を最優先する場合は保険適用の被せ物となります。
根管治療と被せ物の予後
根管治療とその後の被せ物の成功は、治療後のケアとフォローアップに大きく依存します。患者自身のケアも重要な要素です。
適切なブラッシング
毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。
フロスなどの補助用具の使用
歯ブラシに加えて、汚れが残りやすい歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目にはフロスや歯間ブラシ、タフトブラシを使用しましょう。
定期的な歯科検診、メンテナンス
定期的に歯科医院へ通い、検診やメンテナンスを受けることで虫歯の早期発見や治療した歯を長持ちさせることができます。
根管治療とその後の被せ物は、虫歯が歯の内部まで進行した際に歯を保存するための重要な治療法です。適切な被せ物を選ぶことで、歯の機能性と審美性を保ちながら、長期間にわたって健康なお口を維持することが可能になります。治療後のメンテナンスを含め、歯科医師と相談しながら最善の選択をしていくことが大切です。