【奥歯の根管治療】知っておきたい基礎知識から最新の治療法まで
みなさんこんにちは🦷千葉県でラバーダムを使った歯の神経の治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。
新年を迎え、今週からお仕事や学校が始まった方が多いのではないでしょうか?体調に気をつけて無理せず頑張りましょう^^
さて本日は、奥歯の根管治療がテーマです。奥歯は食べ物を噛み砕く重要な役割を担っていますが、虫歯が神経まで達してしまうと激しい痛みを引き起こします。奥歯の痛み、我慢していませんか?もしかしたら、それは根管治療が必要なサインかもしれません。この記事では、奥歯の根管治療について、基礎知識から最新の治療法、そして治療後のケアまで、詳しく解説していきます。
奥歯の根管治療とは?
根管治療とは、虫歯が歯髄(神経や血管を含む歯の内部組織)にまで達してしまった場合に行われる治療です。虫歯菌によって汚染された歯髄を除去し、根管と呼ばれる歯の根っこの部分を洗浄・消毒、そして薬剤で充填することで、歯の根の先に起こる炎症や感染症を防ぎ、歯を残すための治療です。抜歯を回避できる可能性が高まるため、歯の機能を維持する、歯を残す上で非常に重要な治療法と言えます。
なぜ奥歯は根管治療が必要になることが多いのか?
奥歯は、他の歯に比べて以下の理由から根管治療が必要になるケースが多いと言われています。
・噛む力の集中
奥歯は咀嚼の際に最も大きな力がかかる部位です。そのため、歯への負担が大きく、ひび割れなどが発生し、そこから虫歯菌が侵入しやすくなります。
・ブラッシングの難しさ
奥歯は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすい部位です。十分なブラッシングができていないと、虫歯のリスクが高まります。
根管治療の流れ
一般的な根管治療の流れは以下の通りです。
1.診断 レントゲン撮影や視診、触診などを行い、虫歯の進行度や歯髄の状態を正確に診断します。
2.局所麻酔 治療中の痛みを軽減するために、局所麻酔を行います。
3.虫歯の除去と歯髄の除去 虫歯に侵された部分を削り取り、汚染された歯髄を専用の器具を用いて除去します。
4.根管の洗浄・消毒 根管内を専用の器具と薬液を用いて洗浄・消毒し、細菌を除去します。
5.根管充填 洗浄・消毒した根管内を、ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の材料で隙間なく充填します。
6.土台構築と被せ物の装着 根管治療が完了した歯はもろくなっているため、土台を構築し、その上に被せ物を被せて補強します。
7.経過観察 治療後も定期的にレントゲン撮影や視診を行い、治療箇所の状態を確認します。
根管治療の痛みについて
根管治療は、麻酔を行うため治療中の痛みはほとんどありません。ただし、麻酔が切れた後、数日間は鈍痛や違和感を感じる場合がありますが、通常は数日で治まります。痛みや腫れが強い場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。
根管治療における最新の治療法
近年、根管治療の分野でも様々な技術革新が進んでいます。
マイクロスコープ
肉眼では見えない細かな根管の構造も確認できるため、より精密な治療が可能になります。
肉眼とマイクロスコープの見え方の違い
ニッケルチタンファイル
従来のステンレスファイルよりも柔軟性が高く、複雑な形状の根管にも対応できるため、治療の成功率向上に貢献します。
MTAセメント
生体親和性が高く、殺菌効果も期待できるため、根管充填材として使用されるケースが増えています。
CT撮影
3次元的に歯の状態を把握できるため、より正確な診断と治療計画の立案が可能になります。
【レントゲン】
【CT】
陽光台ファミリー歯科クリニックでは、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイル、MTAセメント、CTに加えラバーダム防湿を用いて成功率の高い世界基準の根管治療を行なっています。
根管治療後のケア
根管治療後も、適切なケアを続けることが大切です。
・定期的な検診
定期的に歯科医院を受診し、治療箇所の状態をチェックしてもらいましょう。
・正しいブラッシング
歯ブラシを適切な角度で当て、丁寧にブラッシングを行い、プラークの付着を防ぎましょう。
・デンタルフロス・歯間ブラシの使用
歯ブラシが届きにくい歯間部の汚れを、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去しましょう。
・食生活の改善
糖分の多い食品や飲み物の摂取を控え、バランスの良い食生活を心がけましょう。
奥歯の痛みを我慢していると、炎症がさらに悪化し、抜歯が必要になってしまう可能性もあります。少しでも違和感を感じたら、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう。歯の神経の治療でお悩みの方は当院へ一度ご相談ください。