【根管治療終了後】歯の土台の重要性
こんにちは。千葉県で精密根管治療を行なっている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🦷
ついに12月がやってきました🎄2024年も残すところ1ヶ月を切りましたね。年末は何かとバタバタする時期ですが、変わらず自分のペースでゆっくり過ごしていきたいです。12月の診療日についてはこちらからご確認ください。
最近の当院といえば、クリニックの増築工事が始まりました。11月中旬から始まり2025年2月中旬頃までを予定していて、今は基礎工事をしています。
根管治療は、お家でいうと「基礎」にあたります。どんなに素敵なお家を建てても基礎がしっかりしていなければいずれ崩れてしまうように、きちんと根管治療をしないと綺麗な自費の被せ物を入れてもいずれ外れてしまいます。再治療ができるならまだいいですが、歯が残せない状態で抜歯となることもあり得ます。ご自身の歯を守るために精度の高い根管治療をしましょう。
根管治療が終わった後は土台作り(支台築造)を行い、根管治療が終わった歯に土台をたてる処置です。
しっかりと土台をたてないとこの後に入れる被せ物の耐久性に影響します。本日は、この「土台」についてお話します。
根管治療を通して、感染した組織を除去し、歯の機能を回復させることが目的となります。根管治療後に入れる被せ物を長期的に維持するためには、適切な土台作りが欠かせません。
根管治療の流れ
根管治療の流れは大きく分けて以下の5つの段階から構成されています。
- 診断と治療計画
- 感染した神経組織の除去
- 根管の洗浄と消毒
- 根管充填
- 土台作り
- 最終的な修復
まずは、X線撮影などによる詳細な検査を行い、感染の状態や根管の形態を把握します。その情報に基づいて、適切な治療法を立案します。次に、感染した神経組織を確実に除去するために、根管の形態に合わせた器具を使用して丁寧に治療を進めていきます。この際、根管の洗浄と消毒も欠かせません。根管の消毒が不十分だと、再び感染が起こる恐れがあるためです。
根管充填では、根管内部を完全に密閉することで、細菌の侵入を防ぐことが重要です。最後に、根管治療を受けた歯を長期的に維持するために、土台作りをして被せ物を入れます。
根管治療後の土台作りの重要性
根管治療が完了しても、その後の被せ物の長期的な維持には課題があります。根管治療を受けた歯は、神経組織が失われているため、歯が弱くなっています。そのため、適切な土台作りが不可欠となります。
土台作りには主に2つの目的があります。1つは、修復物を長期的に維持すること、もう1つは歯の強度を取り戻すことです。
土台に使われるものは主に2つあり、一つは金属(メタルコア)、もう一つはファイバー繊維のもの(ファイバーコア)です。
当院では、後者のファイバーコアを採用しています。ファイバーは、金属アレルギーの心配がないことや、しなるため歯が割れるのを防ぐという特徴があります。当院では、ever X Flowやi-TFCシステム等を使用しています。
土台作りを適切に行うことで、根管治療で救えた大切な歯を長期的に維持することができます。