歯茎にニキビのようなできものが!放置して大丈夫?
千葉で歯ぐきにできものができたら根管治療が得意な陽光台ファミリー歯科クリニックへご相談ください。
鏡を見たとき、歯茎にポツンと白い「ニキビ」のようなものができているのに気づいたことはありませんか?

「口内炎かな?」「そのうち治るだろう」と軽く考えてしまいがちですが、実はこれ「お口の中からの非常に重要なSOS」であることがほとんどです。
このできものは、医学的には顔にできるニキビとは全く別物です。多くの場合、歯の根っこや歯茎の奥深くに「膿(うみ)」が溜まり、その出口が表面に膨らみとして現れている状態を指します。
「痛くないから放置しても大丈夫」という思い込みは非常に危険です。お口の中の粘膜は非常に再生能力が高いため、本来であれば小さな傷はすぐに治ります。それにもかかわらず、何度も同じ場所にできものが現れたり、数週間も消えなかったりする場合、それは粘膜の表面ではなく、「骨や歯の内部」に根本的な原因があるという証拠なのです。本記事では、この謎のできものの正体と、潜んでいるリスクについて徹底的に解説します。
原因1:最も多いのは「サイナストラクト(フィステル)」。根管トラブルのサイン
歯茎のニキビのような膨らみの正体で、臨床現場で最も多く遭遇するのが「サイナストラクト(フィステル)」と呼ばれるものです。
■ サイナストラクトが発生するメカニズム
これは、歯の神経が死んでしまったり、過去に根管治療(神経の治療)をした場所が再感染したりすることで、歯の根っこの先端に膿の袋(根尖性歯周炎)ができることが原因です。

膿は行き場を失うと、周囲の顎の骨を溶かしながら外へと進路を作ります。最終的に歯茎の表面まで到達し、プクッとした出口を作ります。これが私たちが目にする「ニキビのようなもの」の正体です。
■ なぜ痛くないのか?
読者の方が最も誤解しやすいのが「痛み」の有無です。サイナストラクトができている状態は、いわば「火山の噴火口」が開いている状態です。膿が常に排出されているため、内部の圧力が上がらず、痛みを感じないことが多々あります。 しかし、ひとたび出口が塞がると、行き場を失った膿が内部で急激に圧力を高め、眠れないほどの激痛や顔が変形するほどの腫れを引き起こす「急性化」を招きます。「痛くない=治っている」のではなく、「痛くない=膿が漏れ出続けている」という非常に不衛生な状態であることを理解してください。

原因2・3:歯周病による膿瘍と、親知らずの周囲炎
サイナストラクト以外にも、歯茎を腫れさせる原因はいくつか存在します。これらは原因によって治療アプローチが全く異なるため、正確な診断が不可欠です。
■ 歯周病
特に重度の歯周病に伴う症状です。歯と歯茎の境目である「歯周ポケット」の深い部分に細菌が繁殖し、炎症を起こして膿が溜まります。

特徴: 歯の根元に近い部分が腫れるサイナストラクトに対し、歯茎の縁(キワ)に近い部分が赤く腫れ上がることが多いです。また、周囲の歯がグラグラしたり、強い口臭を伴ったりするのも特徴です。
■ 智歯周囲炎(ちししゅういえん)
いわゆる「親知らず」のトラブルです。完全に生えきっていない親知らずの周りに汚れが溜まり、細菌感染を起こします。

特徴: 奥歯のさらに奥の歯茎がニキビのように盛り上がります。疲れが溜まっている時や寝不足の時など、免疫力が低下したタイミングで腫れを繰り返す傾向があります。
■ 歯根破折(しこんはせつ)
実は非常に厄介なのがこれです。歯の根っこがパカッと割れてしまい、その亀裂から細菌が入り込むことで歯茎が腫れます。過去に神経を抜いて脆くなった歯によく見られ、この場合は残念ながら抜歯が必要になるケースが少なくありません。

放置のリスク:なぜ「痛くないから」と放っておいてはいけないのか
「痛みがないから、仕事が落ち着いてからでいいや」……この判断が、後々に後悔を生むことになります。放置のリスクは想像以上に深刻です。
■ 顎の骨が溶け続ける
膿が溜まっているということは、その場所の骨が細菌によって溶かされているということです。放置する期間が長ければ長いほど、周囲の健全な骨まで消失してしまいます。

■ 抜歯の可能性が飛躍的に高まる
初期段階であれば精密な根管治療で歯を残せる可能性が高いですが、骨の破壊が進みすぎると、歯を支える土台がなくなり、抜歯せざるを得なくなります。

■ 他の健康な歯への影響
細菌は隣の歯の周囲の骨まで侵食していきます。一つのできものを放置したせいで、隣の健康な歯まで寿命を縮めることになります。
■ 全身への悪影響
お口の中の細菌や炎症物質は、血流に乗って全身を巡ります。これは心疾患、糖尿病の悪化、さらには誤嚥性肺炎などのリスクを高めることが近年の研究で明らかになっています。お口のトラブルは、全身の健康を脅かすゲートウェイなのです。

治療と予防:歯医者で行う処置と、再発を防ぐセルフケア
歯科医院では、レントゲンやCT撮影を行い、できものの原因が「根の先」なのか「歯茎」なのか「歯の割れ」なのかを特定します。
■ 歯科医院での主な治療法
感染根管治療: サイナストラクトの場合、一度被せ物を外し、歯の内部を顕微鏡(マイクロスコープ)などを用いて徹底的に清浄・消毒します。原因菌を死滅させれば、歯茎のできものは自然と消失します。

歯周外科処置: 歯肉の奥深くにこびりついた汚れが原因なら、専用の器具で徹底的に清掃します。
切開排膿: 腫れがパンパンに膨らんでいる場合は、表面を少し切開して膿を出し、圧力を逃がして炎症を鎮めます。
■ 再発を防ぐために
治療が終わっても、お口の中の細菌環境が変わらなければ再発のリスクは残ります。
毎日の丁寧なブラッシング: 歯垢(プラーク)を残さないことが大原則です。
プロフェッショナルケア: 自分では届かない歯周ポケットの奥は、歯科衛生士によるクリーニングが必要です。
免疫力の維持: 炎症は体の抵抗力が落ちた時に暴れ出します。規則正しい生活も立派な予防策です。

まとめ
歯茎にできる「ニキビのようなもの」は、単なる一時的な荒れではなく、歯の根っこや骨の中に潜む深刻なトラブルの出口です。 特に、痛みがないからといって放置することは、体の中で細菌が骨を溶かし続けるのを許しているのと同じです。セルフケアで膿の袋を消すことは不可能です。
当院では、マイクロスコープや歯科用CTを用いた精密な診断を行い、「可能な限り歯を残す」ための治療に全力を尽くしています。 「こんな小さな腫れで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。その小さな一歩が、将来のあなたの歯を守る大きな分かれ道になります。
もし歯茎に少しでも違和感や「ぷくっとしたもの」を見つけたら、手遅れになる前にぜひ当院へご相談ください。私たちは、あなたの健康な笑顔を一生守り続けるパートナーでありたいと願っています。

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医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
資格
PERF-JAPAN講師(根管治療)
PERF-JAPAN認定専門医
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
認定医日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター