根管治療に欠かせないラバーダムは保険適用?
千葉県木更津市でラバーダムを使用した成功率の高い根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🦷です。
昨日仕事が終わって帰宅するとフリマアプリで購入した小説が届いていました。開けてみると出品者の方からのお礼のお手紙が入っていて、仕事で疲れていた心がホッと温かくなりました。やはり直筆のお手紙は人の温かさを感じられて良いですね☺️
当院のホームページにて、絶賛読書ブームの私がお送りする読書記録を始めました。今後も読んだ本のご紹介と感想を勝手にお話していく予定ですので、もしお時間があればご覧ください📖
本日は、当院では欠かせないラバーダムの重要性と保険適用か?適用外か?というのがテーマです。
歯科治療の中でも特に重要なのが根管治療です。根管治療とは、虫歯が進行して神経や血管のある歯髄(しずい)が感染した場合に行われる治療法で、感染した歯髄を取り除き、根管(こんかん)を洗浄・消毒した上でお薬を詰める治療です。
根管治療は、歯を残し、長期的な歯の機能を維持することができる治療法です。しかし、その一方で感染した部分や感染の原因を適切に除去しないと、症状の改善が見られないどころか、治療後に再び症状が悪化する可能性もあります。そのため、根管治療を行う際には細心の注意が必要不可欠なのです。
その中で、根管治療におけるラバーダムの使用は非常に重要な役割を果たします。ラバーダムとは、患者の口腔内を完全に隔離し、唾液の流入を防ぐことができる医療用のゴム製シートのことです。この機能によって、根管治療の精度を高め、治療の成功率を大幅に向上させることができるのです。ラバーダムの歴史についてはこちら
ラバーダムの重要性
ラバーダムの役割は根管治療において非常に大きいと言えます。その理由は主に以下の3点です。
1. 唾液の流入を防ぐ
根管治療では、感染した歯髄を完全に除去し、根管を洗浄・消毒する必要があります。このとき、唾液の流入を許してしまうと、唾液と一緒にお口の中の細菌が根管内に入ってしまい、洗浄・消毒の効果が損なわれて治療の成功率が大幅に下がってしまいます。ラバーダムを使用することで、唾液の侵入を遮断できるため、根管治療の精度を確保することができるのです。
上の写真は、ラバーダムを使用せずに行う一般的な根管治療です。根管内に唾液がドバドバ入っているのがわかりますよね。唾液耳かき1杯分の中に約1億匹の細菌がいると言われています。これでは根管内をどれだけ洗浄、消毒しても意味がありませんよね。
2. 治療対象部位の明確化
ラバーダムを使用すると、治療する歯以外の部位を覆い隠すことができます。これにより、治療対象部位が明確に確認できるようになり、他の歯を傷つけてしまうリスクを大幅に低減することができます。
3. 患者のストレス軽減
ラバーダムを使用することで、患者の口腔内が完全に隔離されるため、唾液の流れによる不快感や治療中の異物感を低減することができます。これにより、患者さんの治療に対するストレスを和らげることができ、より快適な治療体験につなげることができます。
また、根管治療では小さな治療器具や洗浄薬を使用します。ラバーダムによってお口の中に器具が落ちてしまうのを防いだり洗浄薬やお口の中に流れないといった、患者さんのお口を守る安全面における役割もあります。
このように、ラバーダムの使用は根管治療の精度と成功率を高める上で、非常に重要な役割を果たしているのです。
ラバーダムは保険適用?
さて、ここで気になるのが、根管治療におけるラバーダムの保険適用か否かについてですよね。 ラバーダムは、根管治療に不可欠な医療材料ですが、残念ながら保険適応外です。
そのため、一般的な歯科医院でラバーダムを使用している割合は5%ほどと言われています。ラバーダムを使用しない、使用できないことが日本の根管治療の成功率にも繋がっています。
根管治療とラバーダムの関係
以上のように、根管治療におけるラバーダムの使用は非常に重要です。ラバーダムを使わずに根管治療を行うと、治療の精度が低下し、治療後の症状悪化などのリスクが高くなってしまいます。
しかしラバーダムは保険適応外のため、ほとんどの歯科医院でラバーダムを使用せずに根管治療を行います。結果として日本の根管治療の成功率が50%以下というのが現状です。
根管治療は、歯を残すために非常に重要な治療法です。患者の皆さんには、根管治療を受ける際にはラバーダムを使った根管治療をしている歯科医院を選ぶようにしてください。より確実な治療を受けることができ、長期的に歯を守ることができます。
当院では自費診療にてラバーダムを使用した根管治療を行っています。成功率の高い根管治療にて歯を残したい方は一度当院へご相談ください。