歯の根の治療は何回かかる?回数が増える理由と早く終わらせるポイント
千葉で治療回数の少ない根管治療なら陽光台ファミリー歯科クリニックへ。
歯の根の治療(根管治療)は、「どれくらいの回数がかかるのか分からない」ことが不安の大きな要因です。一般的な目安としては7〜8回前後とされていますが、実はこれは平均値であり、患者さま一人ひとりの状態によって必要な回数は大きく変わります。
たとえば、
・神経を取る初回根管治療 → 比較的少ない回数で終わるケースが多い
・強い痛みや腫れを伴う歯 → 細菌が多く、消毒の回数が増える
・過去に治療した歯(再根管治療) → 回数が増えやすい
根管治療は、単に「回数をこなせば良い」治療ではありません。再感染を防ぎ、歯を長く残すための精密な作業の連続であるため、歯を残すためには歯科医師の高い技術力が必要となります。

治療回数が増えてしまう理由
根管治療の回数は、歯の内部に存在する細菌の量・根の形態・過去の治療歴によって左右されます。治療回数が増える背景には、いくつか明確な理由があります。
●細菌の数が多いと治療が長引く
根の内部に細菌が多い状態では、薬の効き目も一度では十分に行き届かず、複数回の消毒が必要になります。細菌は複雑な形の根管内に潜り込むため、1回で完全に除去することが難しいのです。
●根の形が複雑で清掃が難しい
下の奥歯に多い「湾曲した根」や「枝分かれした根」などでは、清掃器具が届きにくく、薬の交換や洗浄を繰り返し行う必要があります。

●過去の治療材料が残っている
再根管治療の場合、根の中に残った古い薬剤や詰め物を取り除く工程が必要です。これには時間がかかり、通常の治療よりも1.5〜2倍ほど回数が増えることも珍しくありません。
●炎症が強い・膿が溜まっている
膿が溜まった状態では、内部が細菌で満たされており、一度の治療で状態が改善しづらいため、複数回の処置が必要になります。

治療回数を減らすために最も重要なのは“精密さ”
根管治療を短期間で終わらせるために最も大切なことは、治療の精密度を高めることです。以下の項目は、治療回数を減らし、さらに治療の成功率を上げるために非常に重要です。
●ラバーダム防湿はほぼ必須
根管治療中に唾液が侵入すると、いくら綺麗にした根の中でも一瞬で細菌が増殖してしまいます。ラバーダムはそのリスクを防ぐ装置で、使用するかどうかで治療成績が大きく変わるとされています。

●マイクロスコープで見える世界は別物
根の中は非常に細く、肉眼では確認できない部分が多く存在します。マイクロスコープを使うことで、
細い根管の入口
取り残した汚れ
微細な破折(ヒビ)
などを正確に見つけることができます。

結果として、1回の治療で進められる範囲が広がり、回数を減らす効果があります。しかし、ラバーダムやマイクロスコープは保険診療では基本的に使用できません。根管治療におけるラバーダムとマイクロスコープの重要性についてはこちらをご覧ください。
保険診療と自費診療では、治療回数がなぜ違うのか?
根管治療の回数には、保険診療と自費診療の違いが大きく関係します。
●保険診療の特徴
保険診療は多くの患者さまが受けやすい一方で、以下のような制約があります。
❌使用できる材料・薬剤の種類に限りがある
❌一回あたりの診療時間に制限がある
❌ラバーダムの使用ができない
❌マイクロスコープを使用しないことが多い
これらにより、1回でできる処置の量が限られるため、治療回数が増えやすい傾向があります。
●自費(自由)診療の特徴
自費診療では制限が少なく、より高精度な治療が可能です。
⭕️マイクロスコープをフル活用
⭕️高品質な薬剤・器具を使用
⭕️長時間の治療枠を確保
⭕️ラバーダムの徹底
⭕️CTによる根の形状の把握
その結果、1回あたりの処置量が大きく、治療回数が少なく済むケースが多くなります。
●治療回数の目安(一般例)
【保険診療】
治療回数:3回〜
特徴:診療時間・器具の制約が多く、複数回の消毒が必要
【自費診療】
自費診療:1〜3回
特徴:精密治療により1回の処置量が多い

治療回数が多いと感じた時の対処法とチェックポイント
「何回通えば終わるの?」「長すぎて不安…」と思う方は少なくありません。そんな時は、以下のポイントを確認してみてください。
●治療内容の説明を受けているか?
納得できる治療には“説明”が欠かせません。
今どんな状態か
回数が必要な理由
次回は何をするのか
ゴールはどの段階か
これらを丁寧に説明してもらえていれば、回数が多くても安心できます。
●治療が適切に進んでいるか?
根管治療は見た目では進行状況がわかりづらいため、途中で不安になることもあります。そんな時は遠慮せず、医師に質問してください。
●セカンドオピニオンも選択肢
説明が十分でない、方針に納得できないと感じる場合は、別の歯科医院に相談するのも有効です。ただし、治療途中での医院変更はリスクもあるため、必ず相談して判断しましょう。根管治療のセカンドオピニオンについて詳しくはこちらをご覧ください。

当院の精密根管治療について
当院では、治療回数を少なくかつ再発のリスクを可能な限り抑えるために精密根管治療を徹底しています。
●当院が徹底しているポイント
マイクロスコープによる視野拡大
ラバーダム防湿を必ず使用
CT撮影で根の形状を3D分析
時間を確保した丁寧な治療
これにより、「以前の歯科では1年もかかったのに、ここでは1〜3回で終わった」という患者さまの声も珍しくありません。
根管治療は“最初が最も大事”な治療です。当院では、患者さまが治療回数・再発リスク・治療の質に満足できるよう、高精度な治療を提供しています。

治療回数を減らすには、マイクロスコープ、ラバーダム、精密診断などの精密根管治療が欠かせません。
「なるべく早く治したい」「しっかり精密に治療して再発を防ぎたい」「治療回数を減らせる方法を知りたい」など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。
千葉で根管治療をご検討の方は、陽光台ファミリー歯科クリニックまでお電話(0438-38-4854)またはLINEからご予約をお取りください。あなたの大切な歯を、できる限り長く守るためのお手伝いをさせていただきます。
医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
資格
PERF-JAPAN講師(根管治療)
PERF-JAPAN認定専門医
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
認定医日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター