根管治療が終わらない理由とスムーズに根管治療を進める方法
こんにちは。千葉県で回数の少ない根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。
みなさん今日の夜ご飯は何ですか?チキン🍗やケーキ🎂ですか?子供の頃、クリスマスの日の夜ご飯がとっても楽しみだった記憶があります。
クリスマスが終わると一気に年末感がでますよね。今週で仕事納めの方も多いのではないでしょうか?年末年始はぜひゆっくりしてくださいね^^
本日は長引く根管治療の理由と少ない回数で治療を終わらせる方法についてお話していきます。根管治療は歯を残すための重要な治療ですが、治療が長引くケースも少なくありません。根管治療は歯髄(神経)の治療であり、非常に重要な治療プロセスですが、その複雑さゆえに時間がかかることがあります。
根管治療が終わらない理由
1. 根管の形態が複雑
歯の根管は複雑な形態をしており、細かい分岐や湾曲があります。特殊な形状や曲がりのある根管では、通常の治療器具が届かない部分が発生し、それが治療を長引かせる要因になります。
2. 感染が広範囲に及んでいる
歯髄の感染が広範囲に広がっていると、治療がより複雑になります。感染部位を完全に除去するため、複数回の治療が必要となることがあります。
3. 根管内での治療器具の破折
根管治療では細い器具を使用しますが、根管内で器具が折れてしまうことがあります。破折した器具を取り除くのは非常に困難で、マイクロスコープを使用した拡大視野と歯科医師の高い技術が必要になります。破折した治療器具を除去するのに時間がかかることがあります。
4. 再感染
根管治療は非常に細かく繊細な処置であり、ちょっとした不備から再感染を起こす可能性があります。特に以下の要因が影響してきます。
・微細な亀裂:歯の微細な亀裂から細菌が侵入する。
・根管内が密閉されていない:隙間から細菌が再侵入する。
・治療中の唾液感染:治療中に根管内に唾液が入ることによる細菌感染。
5. 患者さんが非協力的
患者自身の協力も根管治療の成功には欠かせません。例えば、治療期間中の歯の管理不足や通院スケジュールの不定期な調整は、治療を長引かせる要因となります。
6. 技術的な制約
歯科医の技術や治療設備も影響します。根管治療には高精度な器具と専門的な知識が必要であり、それらの不足が原因で治療が計画通り進まないことがあります。
根管治療をスムーズに終わらせるために
1. 正確な診査・診断
事前に歯のレントゲン撮影や CT 撮影を行い、根管の形態を詳細に把握することが重要です。特にCTは普通のレントゲンではわからない箇所も3次元で確認することができ、正確な診査・診断が可能です。
2. 専門的な技術を持つ歯科医の選択
根管治療は高度な技術を要する治療です。経験豊富で専門的な技術を持つ歯科医を選ぶことで、治療の成功率が上がります。歯科医院のホームページなどで、歯科医師の資格や講演実績などを確認しましょう。
根管治療が上手な歯医者さんを見つける方法はこちらをご覧ください。
3. 器具の破折防止
器具の破折を防ぐために、適切な器具の選択と慎重な操作が求められます。
一般的な根管治療では、ステンレス製の硬い治療器具が使用されます。すると、歯の根っこの形に合わせて曲がらないのでは歯に穴をあけてしまったり、無理な力がかかることで根っこの中で折れてしまうリスクがあります。当院で使用しているニッケルチタン製の治療器具は柔軟性が高いため、根っこの形に合わせて曲がります。また、治療器具の破折防止にはマイクロスコープを使った拡大視野での治療が重要となります。当たり前ですが、歯科医師の高い技術は必須です。
4. 定期的な通院
治療計画に合わせた定期的な通院は、治療の進行をスムーズにします。
5. 適切なメンテナンス
根管治療後は定期的な検診とクリーニングが重要です。再感染を防ぐために、歯科医師や歯科衛生士の指示に従ってセルフケアを行いましょう。
症状が改善しない場合の選択肢
もし根管治療が成功せず痛みや問題が続く場合、他の選択肢を考慮する必要があります。
1. 再治療
一部のケースでは、根管治療をやり直すことで症状が改善することがあります。
再根管治療が必要な場合に知っておいてほしいことについてこちらをご覧ください。
2. 外科的治療
根管治療が困難なケースでは、外科的なアプローチ(歯根端切除・意図的再植法)を考慮することもできます。
3. 抜歯
治療が不可能な場合、抜歯を選択し、入れ歯やブリッジ、インプラントでの修復を考えることも検討材料となります。
当院での根管治療
当院では、1回の治療時間は60〜90分、治療回数は1〜3回で終わります。
理事長はマイクロスコープを使った歯内療法処置に関する研究や研修を行う機関PERF-JAPANの講師を務めています。CTでの正確な診査・診断をし、マイクロスコープやニッケルチタンファイル、ラバーダムを使用した成功率の高い世界基準の根管治療を行なっています。
まとめ
根管治療が終わらない原因は様々ですが、精密な診断と適切な治療計画、専門的な技術を持つ歯科医院の選択、慎重な治療、適切なメンテナンスなどにより、治療の成功率を上げることができます。根管治療は時間がかかることもありますが、歯を残すために重要な治療法です。治療に対する理解を深め、歯科医と協力しながら、根気強く取り組むことが大切です。