千葉で根管治療が得意な歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。

「上の奥歯が急にズキズキ痛み出したけれど、鏡で見ても虫歯らしきものがない」「噛むと痛いけれど、どこが痛いのかはっきりしない」……そんな経験はありませんか?

不安

実は、歯科医院を受診される患者様の中には、歯そのものには問題がなく、鼻のトラブル(副鼻腔炎・蓄膿症)が原因で歯に痛みが出ているケースが多々あります。

なぜ鼻の症状が歯に現れるのでしょうか。その理由は顔の構造にあります。頬の骨の中には「上顎洞(じょうがくどう)」という大きな空洞があり、これが鼻の穴とつながっています。

上顎洞

この上顎洞のすぐ底には、上の奥歯の根っこが突き出している、あるいは非常に近い距離で接しています。そのため、風邪や花粉症などで上顎洞が炎症を起こし(副鼻腔炎)、膿が溜まったり粘膜が腫れたりすると、その圧迫や炎症がダイレクトに歯の神経に伝わってしまうのです。

 

これってどっち?「副鼻腔炎由来」の痛みを見分ける5つのチェックリスト

虫歯による痛みと、副鼻腔炎による痛みは非常に似ていますが、いくつか特徴的な違いがあります。以下のチェックリストに当てはまるものがないか確認してみてください。

・複数の歯が同時に痛む:虫歯の場合、通常は特定の1本の歯が痛みます。一方、副鼻腔炎の場合は、上の奥歯2〜3本が全体的に重苦しく痛むのが特徴です。

・お辞儀をしたり階段を昇り降りすると響く:下を向いたり、体に振動が加わったりした時に「ズーン」と響くような痛みがある場合、上顎洞内に溜まった膿が動いて神経を刺激している可能性が高いです。

・鼻詰まり、ドロっとした鼻水、頭痛がある:現在、風邪を引いている、あるいは鼻炎の症状はありませんか?頬を指で押した時に痛み(圧痛)がある場合も副鼻腔炎の疑いが強まります。

・噛み合わせると浮いた感じがする:歯の根の周りの膜(歯根膜)が炎症の影響で厚くなり、歯が少し浮いたような感覚になることがあります。

・冷たいものより、温かいものがしみたり響いたりする:初期の副鼻腔炎では、温度変化に対して過敏になることがあります。

これらに複数該当する場合、痛みの原因は「歯」ではなく「鼻」にあるかもしれません。

鼻の痛み

 

放置厳禁!「歯源性上顎洞炎(しげんせいじょうがくどうえん)」とは

ここまでは「鼻が原因で歯が痛くなる」ケースを説明しましたが、実はその逆、「歯が原因で鼻が悪くなる」ケースもあります。これを歯源性上顎洞炎(しげんせいじょうがくどうえん)と呼びます。

これは、虫歯を放置して歯の根の先に膿が溜まったり(根尖性周囲炎)、重度の歯周病が進行したりすることで、細菌が上顎洞へと侵入してしまう病気です。

・片方の鼻からだけ嫌な臭いのする鼻水が出る

・片側の頬だけが重苦しい

このような「片側性」の症状がある場合は、特に注意が必要です。通常の副鼻腔炎は両側に起こることが多いですが、歯が原因の場合はその歯がある側だけに症状が出ます。この状態を放置すると、いくら耳鼻科で鼻の洗浄や投薬を受けても、原因である「歯」を治さない限り、何度も再発を繰り返してしまいます。

 

歯科医院で行う診断と治療プロセス

「歯が痛いけれど鼻のせいかもしれない」と感じた時、まずは歯科医院を受診することをお勧めします。歯科では以下のような手順で診断を行います。

1. 歯科用CTによる精密検査:通常の2次元レントゲンでは、歯と上顎洞の重なりを正確に把握するのが難しい場合があります。当院のような歯科用CTを備えた施設では、3次元画像によって「上顎洞の粘膜がどれくらい腫れているか」「歯の根の炎症が鼻まで達しているか」を明確に診断できます。

CT

2. 歯髄電気診・打診検査:歯の神経が生きているかを微弱な電流で調べたり、器具で叩いて響き方を確認したりすることで、痛みの出所を特定します。

3. 治療方針の決定

鼻が原因の場合: 連携している耳鼻咽喉科への紹介状をお出しします。または、歯科で抗生剤を処方して経過を見ることもあります。

歯が原因の場合: 汚染された歯の根の中を掃除する「根管治療」を行います。原因菌を完全に除去することで、鼻の症状も次第に改善に向かいます。

ラバーダム

 

痛みを和らげるための応急処置とQ&A

受診までの間、痛みが強い場合の注意点とよくある質問にお答えします。

【応急処置としてできること】

・市販の鎮痛剤を使用する: ロキソニンやタイレノールなどは、歯性・鼻性どちらの痛みにも一時的に有効です。

・安静にする: 血行が良くなりすぎると痛みが増すため、激しい運動や長風呂、飲酒は避けましょう。

・冷やしすぎに注意: 軽く冷やすのは良いですが、氷などで急激に冷やすと、後の血流再開時にかえって痛みが強まることがあります。

痛み止め

【Q&A】

Q: 何科に行けばいいですか?

A: 「歯が浮く感じがある」「噛むと痛い」ならまずは歯科へ。「ひどい鼻詰まりや黄色い鼻水が主症状」なら耳鼻科へ行くのがスムーズです。

 

Q: 自然に治りますか?

A: 軽い鼻風邪に伴うものであれば鼻の改善とともに消えますが、歯の根に原因がある場合は自然治癒せず悪化するため、早めの受診が不可欠です。

 

まとめ

「歯の奥が痛い」という症状の裏には、歯そのもののトラブルだけでなく、副鼻腔炎(蓄膿症)という鼻の病気が隠れていることが多々あります。

上顎洞と奥歯は非常に近い位置にあるため、鼻の炎症が歯の痛みとして感じられたり、逆に歯の汚れが鼻の炎症を引き起こしたりという「相互作用」が起こります。「階段で響く」「下を向くと痛い」「片側の鼻から臭う」といったサインを見逃さないようにしましょう。

自己判断で「ただの疲れだろう」と放置せず、歯科医院でのCT検査などを活用して正しく原因を特定することが、早期回復への一番の近道です。

「この痛み、もしかして…?」と思ったら、まずは一度ご相談ください。

【ご予約・お問い合わせはこちら】 [電話番号:0438-38-3854] [LINE初診予約] (診療時間:9:30〜13:00 / 14:30〜18:00(初診最終受付17:00) 休診日:木・日・祝日)

陽光台ファミリー歯科クリニック

医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)

資格

PERF-JAPAN講師(根管治療)

PERF-JAPAN認定専門医

MicroPe​x Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)

Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)

日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師

日本顎咬合学会 認定医

日本アンチエイジング歯科学会

認定医日本健康医療学会 認定医

日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者

健康医療コーディネーター

陽光台ファミリー歯科クリニック