歯がズキズキして眠れない…市販薬で痛みを止める方法と危険なNG行動
千葉で歯の神経の治療が得意な歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。
「歯がズキズキして仕事や勉強に手がつかない」「夜中に突然激痛が走り、眠れない」といった症状で悩んでいませんか?

歯がズキズキと脈打つように痛む主な原因は、歯の神経(歯髄:しずい)に強い炎症が起きている「歯髄炎(しずいえん)」や、歯ぐきの奥で細菌が繁殖して膿が溜まる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」、あるいは「重度の歯周病」です。
市販の鎮痛剤(痛み止め)は、急な激痛をやわらげるための非常に有効なツールですが、すべての歯の痛みに万能というわけではありません。
市販薬で和らぐ痛み: 初期〜中期の歯髄炎、歯ぐきの軽い腫れに伴う一時的な痛み
市販薬が効きにくい痛み: 神経の圧迫が限界に達している激痛、膿がパンパンに溜まっている状態
市販薬は痛みの物質の発生を抑えることで、一時的に脳へ痛みの伝達を遮断する仕組みです。そのため、痛みの根本原因を治しているわけではない点に注意が必要です。

市販薬を飲む前に知っておくべき「絶対NGな注意点」
歯の痛みが限界に達すると、やってしまいがちな間違った対処法があります。症状をかえって悪化させたり、体に危険を及ぼす可能性があるため、以下の「NG行為」は絶対に行わないでください。

・規定量・用法を超えて多重服用する
「痛みが引かないから」と一度に2倍の量を飲んだり、決められた間隔(通常4〜6時間以上)を空けずに連続で服用することは大変危険です。胃潰瘍や肝機能障害などの重大な副作用を引き起こすリスクが高まります。
・市販薬を直接、歯や歯ぐきに塗りつける・詰める
鎮痛剤は口から服用し、血液を介して効果を発揮するものです。患部に直接薬を塗ると、強い刺激によって歯ぐきの粘膜が化学やけどを起こし、潰瘍や激痛の原因になります。
・飲酒と一緒に薬を飲む
アルコールと鎮痛剤を同時に摂取すると、薬の代謝が阻害されたり、胃粘膜の荒れや副作用が急激に強く出るおそれがあります。
薬が効くまでの間にできる「自分でできる応急処置」
市販薬を飲んでから効果が出るまでには、通常15〜30分程度かかります。その間に少しでも痛みを和らげるための正しい応急処置をご紹介します。
・頬の外側から冷やす
濡れタオルや冷えピタ、氷水を入れた袋を水で濡らしたタオルで包み、頬の外側から優しく冷やしてください。血流が緩やかになり、炎症による内圧が下がるため痛みがやわらぎます。※氷を直接患部に当てて直接冷やしすぎるのは刺激が強すぎるため避けましょう。
・ぬるま湯で優しくうがいをする
食べかすが虫歯の穴に詰まって神経を圧迫している場合があります。ぬるま湯で優しく口をゆすぎ、清潔に保ちましょう。

・入浴・運動・飲酒を避け、静かに休む
長風呂や激しい運動、飲酒は体の血行を良くし、歯の痛みを一気に増強させます。ぬるめのシャワー程度にとどめ、頭を少し高くして安静に過ごしましょう。

市販薬はあくまで「一時しのぎ」!今すぐ歯科医院へ行くべき理由
市販薬を飲んで痛みが引くと、「治ったのかな?」と安心してしまう方が少なくありません。しかし、市販薬で歯の病気が根本的に治ることは絶対にありません。
薬効が切れれば再び激痛が襲ってきますし、さらに悪化すると神経が死んで一時的に痛みが消えることがあります。痛みが消えたからと放置すると、細菌が歯の根の先端からあごの骨へと広がり、顔全体が腫れ上がったり、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。
市販薬はあくまで「歯科医院を受診するまでのつなぎ(一時しのぎ)」として利用し、痛みが治まっている隙に必ず歯科医院の予約を取り、根本的な治療を受けましょう。

まとめ
歯がズキズキと痛む時は、我慢せずに即効性・抗炎症作用のある市販の鎮痛剤を活用し、まずは痛みを抑えましょう。
服用の際は必ず用法・用量を守り、絶対に患部へ直接薬を塗ったりお酒と一緒に飲んだりしないでください。また、薬の効果が出るまでは「頬の外側から冷やす」「血行が良くなる行動(入浴・運動・飲酒)を避ける」といった応急処置が有効です。
ただし、市販薬は痛みの原因を根本から治すものではありません。一時的に痛みが引いても放置せず、早めに歯科医院を受診して適切な治療を受けることが、大切な歯を守る唯一の方法です。