千葉で精密根管治療が得意な歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。

根管治療を受けている最中に、「治療前より痛くなった」「だんだん痛みが強くなってきた」という経験をされる患者さんは決して少なくありません。

歯が痛い

 

根管治療は歯の神経を取り除く治療ですが、治療過程で一時的に痛みが増すことがあります。これは治療の失敗ではなく、多くの場合は治療過程で起こる正常な反応です。

痛みの程度や持続時間によって、正常な反応なのか、何らかの問題が生じているのかを判断する必要があります。

 

痛みが悪化する3つの主な原因

1. 炎症反応の活性化

根管治療では、感染した神経組織を除去する際に、周囲の健康な組織にも刺激が加わります。この刺激により、歯根の先端部分(根尖部)で炎症反応が一時的に活発になることがあります。これは体の自然な防御反応ですが、患者さんにとっては不快な症状となります。

2. 器具による機械的刺激

根管治療では、細い器具を使って感染組織を除去します。

根管治療

この過程で、歯根の先端から器具が僅かに突き出してしまったり、洗浄液が根尖部に押し出されたりすることがあります。

これらの機械的刺激は、周囲の組織に一時的な炎症を引き起こし、痛みの原因となることがあります。特に、根管の形状が複雑な場合や、以前に治療を受けた歯では、このような刺激が起こりやすくなります。

3. 細菌の一時的な拡散

根管内の細菌を除去する過程で、一部の細菌が根尖部に押し出されることがあります。これにより、一時的に感染が拡大したような状態になり、痛みや腫れを引き起こすことがあります。

ただし、適切な抗菌処置と患者さんの免疫力により、通常は数日以内に改善します。

 

痛みの段階別症状と見分け方

軽度の痛み(治療後1-3日)
– 噛んだ時にズキッとする程度の痛み
– 市販の鎮痛剤で対処可能
– 日常生活にはほとんど支障なし

これは最も一般的な反応で、多くの場合は心配ありません。

中等度の痛み(治療後2-5日)
– 何もしなくてもズキズキする痛み
– 処方された鎮痛剤が必要
– 食事や睡眠に若干の影響

この段階では経過観察が重要ですが、改善傾向にあれば問題ありません。

不安

重度の痛み(要注意)
– 激しい痛みで眠れない
– 頬や顎が腫れる
– 鎮痛剤が効かない
– 発熱を伴う

このような症状が現れた場合は、速やかに担当歯科医師に連絡してください。

 

自宅でできる対処法と注意点

効果的な対処法

1. 適切な鎮痛剤の使用
処方された鎮痛剤を指示通りに服用してください。処方がない場合は市販のもので構いません。

痛み止め

2. 安静と十分な休息
治療部位に負担をかけないよう、硬い食べ物は避け、できるだけ反対側で噛むようにしてください。

絶対に避けるべきこと

– 治療部位を舌で触る
– 熱いお風呂に長時間入る
– 激しい運動
– 飲酒や喫煙
– 勝手に抗生物質を服用する

これらの行為は炎症を悪化させる可能性があります。

たばこ

 

歯科医院での治療と予防策

歯科医院での対応

痛みが重度の場合や改善しない場合は、以下の処置を行います:

1. 根管内の再洗浄
根管内に残存する感染物質を徹底的に除去し、抗菌薬で洗浄します。

2. 消炎処置
根管内に消炎作用のある薬剤を貼薬し、炎症の沈静化を図ります。

3. 抗生物質の処方
細菌感染が疑われる場合は、適切な抗生物質を処方します。

虫歯を削る

予防策

治療前の準備
– 十分な睡眠と栄養摂取
– 口腔内の清潔維持
– 既往症や服用薬の申告

リラックス

治療後のケア
– 定期的な経過観察
– 指示された薬剤の適切な服用
– 異常を感じた場合の早期受診

歯科検診

 

根管治療中に痛みが悪化することは、決して珍しいことではありません。多くの場合、これは治療過程で起こる一時的な反応であり、適切な対処により改善します。

重要なのは、痛みの程度と経過を正しく判断し、必要に応じて担当歯科医師と連携することです。軽度から中等度の痛みであれば、適切な鎮痛剤の使用と安静により改善が期待できます。しかし、激しい痛みや腫れ、発熱などの症状が現れた場合は、速やかに歯科医院を受診してください。早期の対応により、合併症を防ぎ、治療期間の短縮にもつながります。

根管治療は複雑な処置ですが、適切に行われれば歯を長期間保存することができる優れた治療法です。痛みに対する不安を感じられた際は、遠慮なく当院にご相談ください。LINEまたははお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。

 

医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)

資格

PERF-JAPAN講師(根管治療)

MicroPe​x Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)

Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)

日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師

日本顎咬合学会 認定医

日本アンチエイジング歯科学会

認定医日本健康医療学会 認定医

日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者

健康医療コーディネーター

陽光台ファミリー歯科クリニック