根管治療の時間・回数・期間を徹底解説|保険診療と自費診療の違いも比較
千葉で治療回数の少ない根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。
根管治療(歯内療法)は、虫歯が進行して歯の神経(歯髄)に感染が及んだ場合や、すでに神経が死んでしまった場合に行う治療です。
歯の内部には「根管」と呼ばれる細い管があり、ここに血管や神経が通っています。虫歯菌がこの部分まで侵入すると、激しい痛みや腫れを引き起こします。根管治療では、感染した神経や血管を除去し、根管内を徹底的に清掃・消毒した後、薬剤を詰めて密封します。
この治療により、抜歯を避けて自分の歯を残すことができます。根管治療は精密な技術を要する治療であり、マイクロスコープやラバーダムなどの専門器具を使用して行われることが多くなっています。
保険診療と自費診療での治療時間と回数の比較
根管治療は保険診療と自費診療で大きく治療内容や時間が異なります。それぞれの特徴を詳しく比較します。
保険診療の根管治療
治療時間: 1回20-30分程度
治療回数: 3回〜
総費用: 3,000-8,000円(3割負担)
保険診療では診療報酬が決められているため、限られた時間内での治療となります。基本的な器具を使用し、レントゲン撮影回数にも制限があります。
保険診療のメリット
– 費用負担が軽い
– どの歯科医院でも受けられる
– 基本的な治療は確実に行える
保険診療のデメリット
– 治療時間が短く、複雑なケースでは限界がある
– 使用できる材料や器具に制限がある
– ラバーダムの使用が必須ではない
自費診療の根管治療
治療時間: 1回60-120分
治療回数:1-3回
総費用:80,000-200,000円
自費診療では時間をかけて精密な治療を行います。最新の機器や材料を使用し、より確実性の高い治療が可能です。
自費診療のメリット
– マイクロスコープによる精密治療
– ラバーダムによる無菌的治療
– CTスキャンによる詳細診断
– 高品質な材料の使用
– 治療回数が少なく済むことが多い
– 成功率が高い
自費診療のデメリット
– 費用が高額
– 対応している歯科医院が限られる
– 歯科医師の技術力に差がある
治療時間への影響
保険診療:短時間での治療のため、複雑な根管の清掃に時間をかけられず、結果として治療回数が増える傾向があります。
自費診療: 1回の治療時間は長いものの、精密な治療により治療回数を減らすことができ、結果的に通院期間の短縮につながることが多いです。
治療時間が長くなる要因と対処法
根管治療が長期化する主な要因と、それぞれの対処法をご説明します。
感染の程度が重い場合
根の先に大きな病巣がある場合、完全な治癒まで時間がかかります。抗生物質の併用や、より頻繁な消毒処置が必要になることがあります。
根管の形態が複雑な場合
湾曲した根管や、非常に細い根管がある場合、清掃に時間を要します。CTスキャンによる詳細な診査や、専門的な器具の使用が効果的です。
過去の治療の影響
以前に根管治療を受けた歯の再治療では、古い詰め物の除去に時間がかかります。場合によっては外科的な処置が必要になることもあります。
患者さんの通院状況
治療間隔が空きすぎると、再感染のリスクが高まり治療期間が延びます。歯科医師の指示通りの通院スケジュールを守ることが重要です。
根管治療を早く終わらせるためのポイント
効率的に根管治療を進めるために、患者さんができることをお伝えします。
定期的な通院の維持
治療間隔を空けすぎないよう、予約を確実に守りましょう。仮の詰め物が取れた場合は、すぐに連絡してください。
口腔内の清潔維持
治療部位を清潔に保つことで、新たな感染を防げます。処方された抗生物質がある場合は、指示通り服用してください。
痛みや腫れの早期報連
異常な痛みや腫れがある場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。早期対処により、治療の長期化を防げます。
専門医への相談
複雑なケースの場合、歯内療法専門医への紹介により、より効率的で確実な治療を受けることができます。
治療環境の選択
マイクロスコープやラバーダムを使用する歯科医院を選ぶことで、より精密で効率的な治療が期待できます。
根管治療は保険診療と自費診療では治療時間や回数に大きな違いがあります。
保険診療は費用を抑えられる一方で、自費診療はより精密で確実性の高い治療を短期間で完了できる利点があります。患者さんの状況やご希望に応じて、最適な治療方法を選択することが重要です。
痛みを我慢せず早期に治療を開始し、歯科医師の指示に従って通院することで、大切な歯を長期間保存することが可能です。
根管治療について不安や疑問がある方は、遠慮なく当院にご相談ください。適切な診査・診断のもと、最良の治療計画をご提案いたします。
医師紹介
理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
資格
PERF-JAPAN講師(根管治療)
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
認定医日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター