こんにちは!千葉で精密根管治療をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🦷です。

今日は3連休最終日ですね😣この3連休は寒波に襲われ大雪となった地域もあります。幸いなことに当院がある木更津市は雪が降ることなく日差しのある連休でした。3連休が明けると気温が高くなり、いよいよ春の訪れを感じられそうですね🌸

 

さて本日は奥歯の根管治療について詳しくお話していきます。奥歯の根管治療は、前歯に比べて治療が難しくなります。その理由と、治療が難しいとされる奥歯の根管治療を成功させる方法をご紹介します。

奥歯の根管治療が難しい理由

奥歯の根管治療が難しいとされる最大の理由は、複雑な構造にあります。特に奥歯は、前歯と比べて根管(根っこの管)の数が多く、通常2〜4本あります。

歯

さらに、これらの根管は複雑に湾曲していることが多く、時には予想外の分岐やとても細い根管が存在することもあります。また、奥歯の根の形状も治療を困難にする要因です。根が分かれている場合や、根が湾曲している場合は、治療用の器具が届きにくく、完全な治療が難しくなります。

細かく枝分かれした根管

このような奥歯の複雑な構造により、奥歯の根管治療には高度な技術と経験が必要とされ、治療時間も前歯と比べて長くなる傾向にあります。

奥歯の根管治療における具体的な困難と対応策

奥歯の根管治療における具体的な困難さには、いくつかの要因があります。

まず、治療時の視野確保の問題です。奥歯は口の奥にあるため、直接目視することが難しく、ミラーを使用して治療を行う必要があります。

また、お口が開きにくい患者さんの場合、十分な治療スペースを確保することが困難です。治療器具を操作するために必要な空間が制限されるため、より慎重な対応が求められます。

これらの困難に対しては、マイクロスコープの使用や、柔軟性のあるニッケルチタン製の治療器具を使うことで精度の高い治療が可能となりますが、多くの場合保険外診療となります。当院では、マイクロスコープやニッケルチタン製の治療器具、ラバーダムを使用して保険外診療にて根管治療を行っています

 

治療機器とテクニック

現代の歯科治療では、様々な最新機器やテクニックを活用して、より精密な根管治療を行うことが可能になっています。

特に重要なのが、マイクロスコープです。これにより、肉眼では確認が困難な微細な根管や亀裂も発見することができます。根管治療におけるマイクロスコープの重要性についてはこちらをご覧ください。

マイクロスコープを使った精密根管治療

 

また、ニッケルチタン製の根管治療用器具の登場により、湾曲した根管でも安全に治療を行えるようになりました。これらの器具は柔軟性が高く、根管の形状に沿って効果的な清掃が可能です。

ニッケルチタンファイル JIZAI

 

さらに、根管内の状態を三次元的に確認できるCBCT(CT)の活用により、より正確な診断と治療計画の立案が可能になっています。これらの機器を適切に組み合わせることで、治療の精度と成功率を向上させることができます。

レントゲンとCT

 

治療の成功率を高めるために患者さんが知っておくべきこと

治療の成功率を高めるために、患者さんにも知っておいていただきたい重要なポイントがあります。

まず、早期発見・早期治療の重要性です。症状が重症化する前に治療を開始することで、より良好な治療結果が期待できます。

特に難しい症例では、複数回の治療が必要になることもあります。これは治療の確実性を高めるために必要な過程であり、焦って治療を急ぐことは避けるべきです。

治療前の十分な説明と同意も重要です。治療計画、予想される治療期間、費用などについて、事前に担当医とよく相談することをお勧めします。また、治療中に不安や疑問点がある場合は、遠慮なく質問することが大切です。

 

治療後の注意点と経過観察の重要性

根管治療後の経過観察は、治療の成功を確実なものにするために極めて重要です。特に奥歯の場合、治療直後は違和感を感じることがありますが、これは通常、数日から数週間で改善していきます。

治療後は、以下の点に注意が必要です。まず、最終的な被せ物の装着までは、強い咬合力がかからないよう注意します。また、口腔内の清潔を保つことも重要で、特に治療部位周辺は丁寧な歯磨きを心がけましょう。

定期的な経過観察も欠かせません。レントゲン検査により、治療部位の治癒状態を確認することで、潜在的な問題を早期に発見することができます。通常、治療後3-6ヶ月、1年後、そしてその後も定期的な確認が推奨されます。根管治療後の経過観察についてはこちらのブログをご覧ください。

当院では、根管治療後、3〜4ヶ月の頻度でレントゲンを撮影し、治療部位の経過観察を行います。患者さんの症状がなくレントゲンでも治癒が確認できてから被せ物が入りますので、被せ物を入れてから痛くなることはほとんどありません。

 

奥歯の根管治療は、複雑な構造や治療時の技術的な困難さから、特に慎重な対応が必要な治療です。しかし、最新の治療機器や技術の進歩により、以前と比べてより精密で確実な治療が可能になっています。

治療の成功には、歯科医師の技術と経験はもちろんのこと、患者さんの理解と協力も重要な要素となります。特に、早期発見・早期治療の重要性、十分な治療時間の確保、そして治療後の適切なケアと定期的な経過観察が、治療の成功率を高めるポイントとなります。

不安な点がある場合は、担当医に相談することをお勧めします。適切な知識と対応があれば、奥歯の根管治療も十分に成功させることが可能です。最新の治療技術と経験豊富な歯科医師による治療を受けることで、より確実な治療結果を期待することができます。

精密根管治療を行う歯科医師紹介

理事長 渡辺 泰平(歯学博士)

資格

PERF-JAPAN講師(根管治療)

MicroPe​x Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)

Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)

日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師

日本顎咬合学会 認定医

日本アンチエイジング歯科学会

認定医日本健康医療学会 認定医

日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者

健康医療コーディネーター

陽光台ファミリー歯科クリニック